タイムボックスを守ろう

スクラムイベントの効率性を保証するためには、タイムボックスを厳守することが重要です。以下に、タイムボックスを守るための具体的な方法として、会議中のWikiの活用を含めた戦略を提供します。

会議中のWikiの同時編集

Wikiの活用

会議中にWikiや共有ドキュメントを画面共有しながら、参加者全員でリアルタイムに情報を追加・編集することができます。これにより、会議の内容を透明にし、参加者全員がアクティブに貢献する機会を提供します。

効果

リアルタイムでの共同編集は、会議の進行を加速させ、議論の結果や決定事項を即座に文書化することができます。これにより、会議後のフォローアップ作業が減少し、タイムボックス内での会議の完了を支援します。

実践のヒント

事前準備

会議前にWikiページを作成し、アジェンダや議論すべきトピックをリストアップしておきます。参加者には事前にアクセス権を与え、内容を確認してもらいます。

役割分担

会議中に誰が主に書き込むか、または特定のセクションを誰が担当するかなど、役割を明確に分担します。これにより、効率的な共同作業が可能になります。

パーキングロット

すべてのトピックをその場で話していると、時間が足りません。 Wiki活用や事前準備だけではどうしてもタイムボックスを守りきれないでしょう。

そこで第三の方法として、タイムボックスを使用します。

タイムボックス会議中に生じたがその場で解決するには時間がかかりすぎるトピックや質問を一時的に「駐車」するためのリストのことです。

タイムボックスの利用により、以下の効果があります。

  • 一旦流れた話を書き留めておくことでその話を忘れずにスプリント中で再度拾うことができる。
  • 細い話になる前にその議論をやめてパーキングロットに書くことで、タイムボックスを守ることができる。
  • パーキングロットに詳細を書いておくことで、その後時間を取ったときにスムーズに議論を始めることができる。
  • ちょっとした問題を会議進行中に裏で詳細をパーキングロットに書くことで、その問題の裏に潜んでいる事情まで汲むことが可能となる。