スプリントレビュー

スプリントレビューは、スプリントの終わりに行われるイベントで、スプリント中にチームが完成させたインクリメントをレビューし、ステークホルダーからのフィードバックを受け取ることを目的としています。

タイムボックス:2h/1w

1. 作成したインクリメントのデモ

スプリント中に完成したインクリメントのデモンストレーションを行います。このデモは、プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームメンバー、そして関連するステークホルダーが参加します。ステークホルダーは毎回同じ人である必要はありませんが、ある程度顔見知り関係者の数人の中から来てもらうようにしましょう。

デモの準備

スプリントレビューの前にやっておいてもよいですが、準備を含めて会議の時間としてもよいでしょう。 デモを行うために、事前にインクリメントの準備と確認を行います。デモの流れを計画し、どの機能をどの順番で示すかを決定します。

デモの実施

実際に製品の機能を動かしながら、その機能がどのようにユーザーの問題を解決するかをステークホルダーに説明します。 可能であれば、実際のユーザーシナリオ(カスタマージャーニーなど)に基づいてデモを行うと、より理解が深まります。

2. ステークホルダーからのフィードバックの収集

デモの後は、ステークホルダーからのフィードバックを収集します。このフィードバックは、次のスプリントの計画に非常に重要な情報となります。

:setar: フィードバックの収集方法

ステークホルダーに開かれた質問をして、意見や感想を引き出します(決して誘導尋問をしてはいけません)。 フィードバックは具体的かつ建設的なものであることを促します。

フィードバックの整理

受け取ったフィードバックは、プロダクトバックログに反映されるべきものを識別します。 プロダクトオーナーは、フィードバックを基にプロダクトバックログアイテムの優先順位を再評価します。

3. 次のスプリントへの準備

スプリントレビューは、次のスプリントの計画に直接つながるため、このイベントの終わりには次のステップでやるべきことを共有しておきます。

次のスプリントの概要

次のスプリントで取り組む主要なアイテムや目標について概説します。ステークホルダーに次のスプリントの期待を明確に伝えます。

スプリントレビューは、スプリントの成果を共有し、価値あるフィードバックを得るための重要な機会です。このプロセスを通じて、製品の方向性を確認し、継続的な改善を図ることができます。


ステークホルダーが初参加の場合

イベントを始める前に、自己紹介セッションを挟んでおきましょう。ステークホルダーは毎度同じ人である必要はありませんので、初参加の機会は多いはずです。